東京モーターショー2019 海外メーカ相次ぐ不参加でどうなる?
「全日本自動車ショー」としてスタートした
東京モーターショーの歴史を振り返ると
第1回の東京モーターショーは1954年に開催されました
今から実に65年も前になり、東京モーターショーの歴史は半世紀以上になります
1970年に入り海外メーカ本格出展するようになりました
1970年の東京モーターショーでは7カ国33社95台の外国車が出展されています
1989年の第28回には来場者が200万人を超えて、東京モーターショー史上一番の集客となりました
その後も海外メーカは順調に出店数を増やしましたが、
リーマンショックの影響を受けて、2009年の第41回から海外メーカの撤退が始まりました
ゼネラル・モーターズ、フォード、クライスラーのビッグスリーが出展取りやめを発表しました
まさしくリーマンショックで業績が悪化した結果と言えるでしょう
その翌年の2011年42回では、フィアットやフェラーリ、ランボルギーニ、マセラティーなど
イタリヤ勢が撤退しました
モーターショーで注目されるスーパーカーの出展が無いということで少し寂しい東京モーターショーとなりました
そしてついに今年2019年第46回東京モーターショーでは
フォルクスワーゲン、BMW、Audi、ポルシェなどのドイツ勢が出展を取りやめることになりました
海外勢でメルセデス・ベンツやルノーだけになりました
半世紀以上に渡って自動車業界の最新モデルや技術を紹介する国内最大級のイベントとして開催されてきましたが、モーターショーの在り方が変わろうとしているのかもしれません
レクサスはフランクルトモーターショーへの出展をやめる
トヨタはフランクフルトモーターショーへの出展を取りやめます
フランクフルトモーターショーには1977年から40年以上に渡って出展してきました
ということは、レクサスも出展されないという結果になります
レクサスは2013年のフランクフルトモーターショーで
コンパクトクロスオーバーLF-NXをワールドプレミアするなどNewモデルの発表の場としてきましたが、
次のフランクフルトモーターショーでは見られません
ちなみにこの年にワールドプレミアされたLEXUS LF-NXは
翌年の2014年7月からLEXUS NXとして発売開始されました
暗い話題だけでは無い
レクサス初の電気自動車が東京モーターショー2019で出展される模様です
市販車レベルではなく、コンセプトモデルを出展
まだ名前も何も発表されていませんが、
レクサスのコンセプトカーは近未来的なデザインが多いので
このEVコンセプトカーもそのようなデザインになると予想されます
そして気になるのが
「レクサスから将来発売される車は、EVコンセプトと似たデザインになる」
というメッセージ
ハンドルの両サイドには次世代のスクリーンが搭載されてインテリアのキーポイントになるそう
レクサスは2025年までにすべてのモデルに電動化バージョンを用意するという事を
発表していますので、現在急ピッチで開発が進められていると思われます
EVの駆動方式は大きく分けて2種類あります
1種類目は、1つのモータを車体に搭載して、ディファレンシャルギヤやドライブシャフトを介して
左右前後の駆動タイヤにパワーを与える1モーター式
日産の電気自動車リーフやテスラのModel Sなど
現在市販されているEVは1モータ式です
2種類目はモータをホイールの中に組み込んでパワーを発生させるインホイールモーター式
インホイールモータ式のメリットは、モータや減速機は直接ホイール内に取付けられるため
1モータ式と比べてディファレンシャルギヤやドライブシャフトが不要になります
その結果、駆動系に起因するレイアウト上の制約がなくなるため
車両設計の自由度が大きくなります
インホイールモータEVの開発にもレクサスは力を入れています
レクサス初のEVの技術的な情報や市販化の時期はまだ明らかにされていませんが、
東京モーターショーにて何か発表があるかもしれません
まだ時期が早いので特集はありませんが、CARトップ9月号に少しだけ東京モーターショーの記事が載っています